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とくに小品鉢植えにおいては、「絵に書いたような校順」は不可能です。 タブーとさ札ている「カンヌキ枝」も、小品の場合は狡の太さが同じでなければ」全駆取らなぐてもよいのです。 頂部は強くなりやずく、下枝は弱い木は、サツキ類を除いてド枝が弱く、頂部は強くなる性質があります。 とくに松類やケヤキのように、大木になりやすいものにこの傾向が強い。 これも「お叱り」を受けそうですが、鉢植え専門誌にはさまざまな樹形のイラストが載っています。 イラストレーターかイラストの依頼者、あるいはその双方に起因すると恩われますが、失礼ながら自然界と遊離する樹形に見えて仕方ありません。 どいうのば、このものは頂部が異様に強すぎます。 頂部が強いということは、生長途丘の「若木」だけで、占木や老木の頂部はスケスケになっているのが自然界の姿です。 つまり、せっかく苦労して古木に作ったつもりが、逆に若木に逆戻りしていることになります。 以前に国風展の苦言を呈していた高名な方がおりました。 この方の趣旨は、「棋元や幹模様は、占木の相があってよいが、頭は若木」というもので、筆者も同感です。 |