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表三分に裏七分。 これは猛樹の枝や葉のことを言い表した言葉で、昔のオヤジが風呂からあがったところを想像してください。 昔の男衆は風呂あがりにドテラを着用したものです。 ドテラは寝巻によく似た和服で、背中を重点にした着物ですから前にはなにもありません。 丸裸では格好がつかない。 そこでフンドシや腹巻をしたのです。 これを真上から見ると、表(正面)に三分、背中(裏)には七分となるわけで、ボンサイの枝や葉もこのように付けるとよいのです。 筆者は松などの針金かけの場合「これは裏だから枝は多く付けるが、表になにもないとスッピンに見える。 そこでプラジヤーとフンドシを付ける」と解説しています。 ビギナーが針金かけで最初に突き当たるのが、枝は左右に割り振りするが。 前と後ろの枝を邪魔にすることです。 左右だけに枝があって前後にないものは、鰈の骨のように見えることから、「アバラ骨作り」となって失敗します。 前校は後ろ枝より短いものがよく、ブラジャーとフンドシとは言い当てて妙と思います。 前後に枝のないアバラ骨作りは、鉢植えに重要な「奥行き」もなく、薄っべらになって価値は下がります。 |