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カイガラムシ類の発生サイクル。 非常に多くの穫類があり、形態や発生サイクルは異なるものの、雌成虫が殻を形成して卵を守るという性質は共通している。 この殻を形成するという性質が問題で、薬剤に対する物理的抵抗力があるために普通の薬剤散布では駆除することが難しい。 カイガラムシの中で最も種類が多いカタカイガラムシ類を例に発生サイクルを紹介すると、発生回数は年にー〜2回、成虫の状態で越冬する。 幼虫の体は柔らかいが、成虫になると体の上面が硬くなって甲羅のようになる。 この甲羅の内側で数百個の卵を産卵する。 孵化した幼虫は甲羅の下から這い出して四方に散らばって移動、吸汁を始める。 雌成虫は定着すると足は退化してそこに留まり、ロウ状の甲羅を作って身を守るようになる。 雄成虫は羽を持って自由に移動し、雌成虫と交尾して繁残。 先に紹介したように甲羅の内側に数百個の卵を産んで増殖する。 雌だけで繁殖可能な種類もある。 他の種類も、幼虫の形態や卵を守る殻に違いはあるが、概ね同じような発生サイクルを見ぜる。 フェルト状の袋を作って雌成虫が中に潜み産卵を行なうタイプ(フクロカイガラ個の卵を産卵するタイプ[コナカイガラムシ類)などが一例。 いずれも雌成虫が殻を作って、幼虫になるまでの期間を守っている。 |