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ギリシア入は、この鳥を"天界の女王"ヘラにささげ、そしてサモス島にあるこの女神の神殿のまわりにたくさんのクジャクを飼育していた。 アテネ入は、かつてクジャク一羽に対して一万ドラクマ[ドラクマは古代ギリシアの銀貨]近くも支払わなければならなかった。 いっぽう、りっぱなおんどりは、たった五ドラクマから一〇ドラクマのあいだであった。 アレクサンドロス[アレキサンダー]大王は、インドでの戦役でこの高貴な鳥を知って、その国の法律を尊重するというかれの政策にもとづき、白分の兵士たちにクジャクを殺すことを禁じた。 |