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おそらくこのカモ鳥は、アジア産のリュウキュウガモのことであろう。 ツクシガモもまた、食用としてたいそう珍重された。 ローマ人は、西ヨーロッパや中央ヨーロッパに侵攻するにつれ、これらのすべての種類を利用していった。 かつてローマでは、カモが非常に安かったので、一般の人でもむし焼きのカモにありつくことができた。 皇帝ディオクレティアヌス(二八四ー三〇五年)は、カモ一羽の最高価旛をこんにちの約一シリング九ペンスに相当する銅貨二〇デナリウスと定めた。 ニワトリのめんどり一羽は三〇デナリウスで、おんどり一羽は四〇デナリウスであった。 |