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こんにち、地中海沿岸の諸国の北方で稀にしかとれない大型のウズラは、古代には人気のある狩猟鳥の一つであった。 シナイ半島の砂漠でキャンプ中のイスラエル入にとって、小アジアから北アフリカへ渡ってきた何千というウズラは、さながら神がかれらの飢えをしずめるために送ったかのようなものであった。 エジプトでの滞在で、 ユダヤ入は鳥の料理法を知った。 「かれらはウズラやカモや小さな鳥を塩で味つけし、生のまま食べている」とヘロドトスは述べている。 イスラエル人たちがカナンの地に着いたとき、かれらはウズラがかごのなかで飼われ、バールとよばれたメルカルト神への、いけにえにされているのを見た。 ウズラは簡単に飼い馴らされ、非常に人なつこいがーギリシアでは農家のすぐ近くに巣をつくったらしいー、イタリァや東南アジァでけんか鳥として飼われているのを除いて、現在ではめったに飼育されていない。 この試合のはじまる前には、おんどりを刺激してたけりたたせるため、、雌のウズラのかごがリングの端に置かれるのである。 |