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カワラバトだけが料理用に飼育されたという証拠がある。 かれらはニワトリやガチョウのように太らされ、なかに詰めものをして調理された。 太った鳩はニワトリよりも安価であったが、飼育用の品種は高価であった。 もっとも好まれた鳩の種類は、現在でもよく知られている白い羽をもつローマ・鳩であった。 けれども、これは食用のためではなかった。 古代から鳩の愛好家たちは、非常に美しい紋様や印象的な形をした装飾用鳩の飼育について、たがいに競いあってきた。 まるでゴムまりをのんだかのような餌ぷくろをもつムネタカバトは、比較的おそく改良された品種である。 |