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アカマツは内陸部に多いが、海岸近くにもあ12、海抜二ー一五〇〇メートルの閲に多く分布している。 垂直分布の最高は長野県南佐久郡川上村大山の頂上、海抜約二、二九〇メートルである。 アカマツの分布密度の大きいところは、年降水量が約]000から二〇〇Oミリの地方で、日本としては比較的降水量が少なく、夏季に降水が多く、冬季には少ない。 陽樹であるから、充分な陽光があたり、適潤でやや肥沃なところを最も好みよく成長するが、土地に対する適応性は広く、強い乾燥にも耐え、岩壁、岩石地、砂地、原野など地味が癖悪な乾燥地にも生えている。 しかし、過湿地では生育が悪い。 塩害に対してはクロマツより弱く、雨量の少ない台風のとき、アカマツとクロマツが混交している海岸に面した丘陵地で、アカマツの針葉のみが塩害をうけているのが、しばしばみられる。 |