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この古い赤松の地名は、同樹の多い白然景観に由来するものだと伝えられる。 おそらく当時のその場所は尾根筋や岩角地にきわ立って赤松が多かったのであろう。 赤松という地名は兵庫だけのものではない。 山形、長野、鳥取、徳島、長崎、熊本にもあワ(平凡社世界大百科辞典・地図)、いずれも由あいの小さな地名である。 現在はどうかしらないが、おそらく地名が生まれた時には赤松と名付けたくなるほど赤松が多かったか、あるいは赤松以外に何もない場所であったかのどちらかであったろう。 ちなみに地名に見る樹種の中で赤松というのはマイナーな方である。 多いのはやはり桜、梅、柿、栗、桑.榎、柳など、でで何となくうなずける、松柏類では杉のつ急地名が柑当ある。 しかし、赤松と特定せず丸松とするならぱ、これは膨大な数である。 松山-松江、松本、松爵、松戸、'浜松、商松、若松などなど抜きん出て多い。 ごの松の中には赤松を意味するものも相当あるに違恥ない。 前記のように赤松と特定して名つげられた地名はよほどその松が赤かったからだと思われる。 余談ながら黒松という地名鴬島根と大分にひとつずつあワ、北海道にも黒松ない内町という所があるが樹種としての黒松とは考えにくい。 五葉松は岩手に五葉由.宮崎に五葉岳とい・九山名があるが、五葉.松をあらわすものかどうかは分らない。 |